それでは、東南海・南海地震が実際に発生した場合、被害はどの程度になるのでしょうか?過去の地震災害の状況をもとに、「東南海、南海地震等に関する専門調査会」が発表した数値をご紹介します。
(朝5時に発生したと想定した場合)
【避難生活者】 約500万人
停電や断水等のライフラインへの影響は1000万人規模になると試算されており、完全復旧には、最低数ヶ月~1年余の期間が必要になると考えられます。ここ最近発生している活断層型地震の場合は、被災地域も限定的であり、政府・近隣自治体・企業からの救援・応援活動により比較的スムーズに立て直しを図ることが可能ですが、日本の大部分が同時に被災した場合には、状況が一変します。
日本の経済活動や交通機関は、東京・名古屋・大阪を結ぶラインが大動脈になりますが、同時に(又は短期間で)発生する、東海地震・東南海地震・南海地震は、これらの地域、および四国・中国地方(瀬戸内海)・九州の一部といった広い地域に一斉に被害をもたらします。復旧を行うスタッフや物資の絶対数が大幅に不足し、救援物資の輸送もままならない。被災地および日本全土が立ち直るには、かなり時間がかかることが容易に想定できます。
避難生活者数は約500万人(被災1週間後)にも及ぶと想定されています。通常、各自治体で3日分程度の備蓄は確保されており、それが尽きる頃には、国(自衛隊)や他の自治体・民間企業から救援ルートが確保できるのが理想的な流れですが、今回のケースは、前述と同様の理由から満足な救援物資は期待できません。ライフライン復旧の長期化も視野に入れ、各個人レベルでも、最低2週間~1ヶ月程度の備蓄(水・食料・トイレ等)準備をお薦めします。

東南海地震・南海地震 被害想定(ライフライン・避難生活)