東南海・南海地震のメカニズムを知るには、まず日本で起こる地震の仕組みそのものを知る必要があります。既にご存知の方も多いとは思いますが、今一度、復習してみましょう。
日本は世界でも有数の地震国です。震度6弱以上の大きな地震が、2000年からほぼ毎年どこかで起こっています。2008年7月には岩手県でマグニチュード(M)6・8の地震(最大震度6強)、2009年8月には駿河湾沖の静岡地震等が記憶に新しいところです。どうしてこんなに地震が多いのでしょう。日本に住む限り、私達は地震を避けることはできないのでしょうか?
【地震は日本の宿命】
結論を先にいえば、日本は地震が多発する宿命にあります。それは、地球上で有数の地震発生地帯にあるためです。地球は、陸や海をのせた十数枚のプレート(岩板)で覆われていますが、各プレートは、それぞれちがう方向に年間数センチの速さで動いています。そのため、プレートどうしが押したり引いたりする巨大な力が働き、互いにせめぎ合い、この力が地震の原因となります。

世界の主な大陸プレート
さらに日本は、北米(北アメリカ)プレート、ユーラシアプレートなど、四つものプレートが集まる「プレートの交差点」にあります。ちょうど下図の点線の部分がプレートの境目で巨大地震を起こしやすい場所になっています。このうち、駿河トラフ~南海トラフが、「東海地震」「東南海地震」「南海地震」の原因となる境界線です。また、南関東はプレートが三つも重なり合った上にのっており、いかに危険性が高い地域かがよくわかります。

日本の下で4つのプレートが重なり合っています。
※海溝……深い海の谷で、陸のプレートの下に海のプレートが沈みこんでいる場所。トラフも同様だが、海溝より浅い。いずれも日本の東側海域にいくつもあり、巨大地震を引き起こすポイントとなっている。