「2009年静岡地震」は東海地震と関係なし?

2009年8月の早朝に起こった静岡地震。台風の上陸で身構えていた私達に、東海地震か?と大きな恐怖をもたらしました。果たして「東海地震」の前兆なのでしょうか?その後の検証結果をまとめてみました。

【結論】

気象庁の発表によると、今回の地震の規模(マグニチュード)は6.5で、断層が押し合って水平方向にずれる「横ずれ断層型」。一方、想定される東海地震はマグニチュード8前後と規模がより大きく、断層が押し合って上下にずれる「逆断層型」と推測され大きく性質が異なっています。また、東海地震の震源域で地殻岩盤の歪みを計測し、東海地震の前兆を捉える「歪計」にも特段の変化はありませんでした。こうした状況から、同庁では想定される東海地震ではないと判断がなされています。

【プレートの動きの違い】

まず、地球の表面は、プレート(岩板)と呼ばれる厚さ数十キロの板状の岩盤で覆われており、日本列島付近は、移動する複数のプレートがぶつかり合う場所です。東海地方では北西へ移動するフィリピン海プレートが、日本列島を乗せた陸側プレートの下に沈み込んでおり、この2つのプレートの境界に蓄積された地盤のひずみが限界に達すると、境界面が滑るように動き、巨大なエネルギーが放出されて東海地震が起きます。

 今回の地震は東海地震の想定震源域の東端で起きましたが、まったく別物です。震源はプレート境界より深いフィリピン海プレートの内部。メカニズムも地盤が水平方向にずれる「横ずれ断層型」で、押し合って上下にずれる「逆断層型」の東海地震とは大きく異なっています。(下図:青矢印が東海地震、赤矢印が静岡地震(今回)の揺れ方向)

静岡地震と東海地震の仕組みの違い

静岡地震と東海地震の仕組みの違い

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