東南海・南海地震ニュース

東南海地震 震源断層の掘削開始

30年以内の発生確率が60~70%程度とされるマグニチュード(M)8・1前後の東南海地震。震源域の紀伊半島沖で今月、地球深部探査船「ちきゅう」によるプレート(岩板)境界に向けた掘削作業が始まった。日米主導で海底下の巨大地震断層の岩石試料を直接採取し、坑内に観測装置を設置する世界初の試み。深海底に張り巡らせた地震・津波観測監視システム「DONET」も並行して稼働を始めた。発生予測の高精度化や被害軽減...

「東海」「東南海」「南海」地震の同時発生 27府県に被害

政府の中央防災会議は、駿河湾から四国沖に震源域がつらなる「東海」「東南海」「南海」の3地震が同時発生した場合の都府県別被害想定を4月に公表した。9月には、この想定に基づき広域の総合防災訓練を実施する。3地震が同時発生すると、関東以西の27都府県に被害が及ぶ。新たな広域型の防災計画策定が急務だ。 東海、東南海、南海地震は、駿河湾から四国沖にかけての海底に延びる南海トラフ(浅い海溝)を震源とする...

津波の恐怖 高さ数十センチでも危険!

南米チリの大地震による津波は日本にも到達したが、沿岸自治体の指示や勧告に従って避難所へ向かう人は少なかった。専門家は「東南海・南海地震がいずれ起きることを考えれば、もっと危機感を持ってほしい」と指摘する。   高知県に津波の第1波が到達した直後の2月28日午後3時半ごろ、岡村真・高知大教授(地震地質学)は土佐市の海岸を高台から見て驚いた。サーフィンや犬の散歩をする人がいて、近くの...

関東から四国で大地震のリスク上昇

政府の地震調査研究推進本部は20日、全国地震動予測地図を更新、各地が今後30年以内で震度6弱の強い揺れに見舞われる確率などを公表した。関東から四国にかけての太平洋側で確率が最大2ポイント程度高くなった。予測地図は2005年の公表以来、毎年更新している。  都道府県庁所在地別では、それぞれ市役所のある場所で、30年以内で震度6弱の揺れに見舞われる確率が最も高いのは、静岡市の89.8%(前年比0...

東海、東南海、南海の3地震連動 死者数は約2万5千人

発生すれば大きな被害が想定されている東海、東南海、南海の3地震。連動して発生した場合、東海3県では最大で死者数が4500人に上るなど、これまで試算されていた別々での発生より、大きな被害を受けることが中央防災会議の試算でわかった。こうした想定を受け、国は今年の防災の日(9月1日)は、3地震が連動して発生という初めての想定で訓練をする。  中央防災会議の試算は、3地震の発生は、午前5時で、風速...

チリ地震津波(2010年)にみる課題・教訓

南米チリで2月27日に起きた地震=マグニチュード(M)8・8=による津波は、ほぼ1日後に日本列島に到達した。国内で142人が犠牲になった。1960年のチリ地震津波に比べると地震、津波の規模が小さく、「大津波警報」「避難勧告」など防災機関や自治体による注意喚起の効果もあって、今回は死者・行方不明などの人的被害はなかった。今回のチリ地震津波から、課題と教訓を探ったみた。 【危険な思い込み】 ...

ハイチ大地震 250年の歪みを放出したプレート型地震

死者20万人超と想像を絶する被害をもたらしたハイチ大地震。 この大地震は、マグニチュード(M)7・0という規模の大きさに加え、震源の深さが約10キロと浅かったことが強い揺れにつながった。 震源地が、人口約200万人が密集して住む首都ポルトープランスから15キロしか離れていなかったことも、被害拡大の原因となった。  ハイチとドミニカ共和国があるイスパニョーラ島は、北アメリカレー...

大阪が危ない!上町断層地震や南海地震に注意

上町断層地震や東南海・南海地震への備えを考えるセミナー「21世紀前半の大阪を襲う地震被害」(日本建築学会、同近畿支部主催)が、大阪市北区の毎日インテシオで開かれた。約180人の聴衆を前に専門家らは、増加傾向にある超高層ビルで起きる被害や、木造密集市街地での火災の延焼などに警鐘を鳴らした。  建築構造に詳しい林康裕・京都大教授は、上町断層地震による揺れの影響を受けやすい建物は、20~30階建て...

大阪で過去津波10メートル? 古代地層に痕跡

飛鳥時代に築かれた国内最古のダム式灌漑(かんがい)用ため池として知られる大阪府大阪狭山市の狭山池一帯で、古代の地層から海に生息する植物性プランクトン「珪藻(けいそう)」の化石が多数確認されていたことがわかった。同池は大阪湾の海岸線から約10キロ離れているが、研究者は古代、中世の東南海・南海地震による津波の爪痕(つめあと)と推測。大阪府は「現在では狭山池の津波被害はあり得ない」とするが、近い将来の発...

「東南海地震(1944)」「三河地震(1945)」の被災記録が本に

太平洋戦争末期、軍需工場の被災が露見するのを恐れた軍部の圧力でほとんど報じられなかった「東南海地震」と「三河地震」の被害実態を発掘した「太平洋戦争史秘録 隠された大震災」を、岩手県大船渡市の地震津波史研究家、山下文男さん(86)が出版した。東海地方を襲った大地震により、勤労動員の学徒らが犠牲になったほか、隠ぺいで救援が遅れ、被害を拡大させていた実態を記した。   前回の東南海地震は44年1...