6月, 2010Archive for

地震災害時のトイレ対策は切実 (阪神大震災より)

被災当時、1つの避難所には1500~2000人の人たちが避難しており、立錐(りっすい)の余地もないくらいでした。ここで意外な問題だったのが、トイレの問題だったのです。地震で断水しているため、水洗トイレはものすごい状況でした。そこで、全国から仮設トイレを持ってきてもらうことにし、バキュームカーをフェリーで全国から運んでもらうことにしました。ちなみに、震災後に被災者に実施したアンケートによれば、一番困ったことの1位はトイレ用水でした。第2位が水と食料、第3位は電話の不通。水と食料よりも、トイレの問題は深刻だったのです。 神戸市を中心とする被災地は、一部を除いてほぼ全域で断水し、復旧するまで早い地域でも1週間、遅いところは1カ月以上かかった。人が最低限生きるために水と食料は無くてはならないものだ。だから全国から応援に来た自治体職員や自衛隊は人命救助や負傷者の救護と並行して、給水と食料の配給に全力を注いだ。大阪など周辺都市のコンビニから一時、ペットボトル飲料水が消えるほど、ボランティアや被災者の知り合い、親せきらも飲料水を次々と運びこみ、飲料水と食料はまず配給されていた。ところが、ト...

津波の恐怖 高さ数十センチでも危険!

南米チリの大地震による津波は日本にも到達したが、沿岸自治体の指示や勧告に従って避難所へ向かう人は少なかった。専門家は「東南海・南海地震がいずれ起きることを考えれば、もっと危機感を持ってほしい」と指摘する。   高知県に津波の第1波が到達した直後の2月28日午後3時半ごろ、岡村真・高知大教授(地震地質学)は土佐市の海岸を高台から見て驚いた。サーフィンや犬の散歩をする人がいて、近くの学校ではサッカーの練習が続いていた。次第に海面が盛り上がり、隣の高知市では高さ30センチを観測。「岸壁を越えれば人や車が流されたかもしれない。実は危険な状況だった」  同じような光景はあちこちで見られた。海上保安庁が確認しただけでも、津波警報発令中に全国各地で計約1100人のサーファーらが海に出ていたという。  高知県の一部では全国で最も高い1.2メートルの津波が観測された。沿岸の13市町村は被害の恐れのある地域の4万1576世帯、9万1639人に避難勧告を出したが、避難所を訪れたのは約2%の1638人にとどまった。今回は地震発生から津波到達までほぼ1日かかっており、岡村教授は「事...