東南海・南海地震の発生を予測しようと、茨城県つくば市の独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)の地質調査総合センターは、和歌山県串本町津荷に地下水などの変化を観測する井戸を完成させ、観測を行っている。センターは「観測で、地震の直前に変化の傾向が見られれば、対策を考える上で役立つ」と話している。
過去の巨大地震の直前には、周辺で地下水や温泉に異常が見られた例があるという。地質調査総合センターは、巨大地震発生を予測するため、1976年から地下水などの観測や研究を続けている。現在、全国の地震の起こりそうな場所約40カ所で観測している。
東南海・南海地震想定震源域では、2007年から田辺市本宮町と三重県熊野市で観測を開始。新たに10カ所を追加し、随時観測を開始している。串本町での観測場所は町有地で、県内2カ所目。1944年の東南海、46年の南海地震で、震源地域となった紀伊半島沖から近いことや、いつ起こるか分からない地震について、安定して長く観測できる場所を探し、選んだ。
観測井戸の工事では、内径150ミリの鉄管を、深さ40、200、600メートルの3種類の井戸を掘って...