9月, 2010Archive for

地下水の観測で巨大地震を予測

東南海・南海地震の発生を予測しようと、茨城県つくば市の独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)の地質調査総合センターは、和歌山県串本町津荷に地下水などの変化を観測する井戸を完成させ、観測を行っている。センターは「観測で、地震の直前に変化の傾向が見られれば、対策を考える上で役立つ」と話している。 過去の巨大地震の直前には、周辺で地下水や温泉に異常が見られた例があるという。地質調査総合センターは、巨大地震発生を予測するため、1976年から地下水などの観測や研究を続けている。現在、全国の地震の起こりそうな場所約40カ所で観測している。  東南海・南海地震想定震源域では、2007年から田辺市本宮町と三重県熊野市で観測を開始。新たに10カ所を追加し、随時観測を開始している。串本町での観測場所は町有地で、県内2カ所目。1944年の東南海、46年の南海地震で、震源地域となった紀伊半島沖から近いことや、いつ起こるか分からない地震について、安定して長く観測できる場所を探し、選んだ。  観測井戸の工事では、内径150ミリの鉄管を、深さ40、200、600メートルの3種類の井戸を掘って...

東南海地震予測へ 深海に観測網

東海地震と連動する可能性が高いとされる東南海地震の震源海域(三重県・熊野灘)で、独立行政法人海洋研究開発機構(横須賀市)が2010年度末から、地震の発生予測や発生時の被害軽減に向けた観測に乗り出す。沖合で起きる東南海地震は震源付近に観測網がなかったが、深海で揺れや津波を検知できる最先端の装置を開発し、震源となるプレート(岩板)境界を含む深さ1900~4300メートルの海底に観測網を構築。異変の把握を目指すとともに、発生をいち早くとらえ、津波からの避難などに役立てる。  陸のプレートの下に海側からフィリピン海プレートが沈み込んでいる静岡県の駿河湾から四国沖にかけての一帯は、東から順にいずれもマグニチュード(M)8級の東海、東南海、南海の各巨大地震がそれぞれほぼ一定の周期で起きる。三つの地震の中で切迫度が最も高いとされる上、震源が陸に近いため観測装置が設けやすい東海地震と比べ、より沖合で起きる東南海と南海地震は観測態勢の整備が遅れていた。  その改善に向け、海洋機構は文部科学省の委託で約60億円をかけて、東南海地震の観測網整備に06年度から着手。海底地震計や津波センサーなどを組...