東海地震など国が警戒する巨大地震の震源域がある「南海トラフ」で約400年前に起きた「慶長地震」は、海底下10キロまでの非常に浅い所に震源があった可能性が高いことが、東京大の古村孝志教授(地震学)らの研究でわかった。
慶長地震は、関東~四国の広い範囲に津波被害を与えたが、現在この海域で、震源の浅い津波地震の発生は想定されていない。古村教授は「巨大地震とは別に、津波地震対策も必要だ」と指摘している。
特に、1605年2月3日に起こった「慶長大地震」は、地震による揺れや地震動そのものの被害は少なかったが、津波による溺死者は最大で1万人を超えると推定されている。「大きな揺れ=津波」は人々の脳裏に刻み込まれているが、揺れをそれほど感じなかったため、多くの人が逃げ遅れたと考えられる。
これに対し、東南海~南海地震を引き起こすとされる「南海トラフ」は、駿河湾から四国沖の海底に延びる深い溝。海のプレートが陸のプレートの下に沈み、境界にひずみがたまって、90~150年周期で巨大地震(東海、東南海、南海地震)が起きている。震源の深さは、より深く10~30キロと推定される。
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