11月, 2010Archive for

活断層の評価方法・発生危険度の見直しへ

政府の地震調査研究推進本部はこの25日、巨大な内陸地震が起こる可能性がある活断層の長期評価対象を大幅に見直すと発表した。  これまでは地表の活断層のずれの長さだけで対象地域を選定・評価してきたが、地表のずれが短い活断層でも被害の大きい内陸地震が頻発しているためだ。今後、地下部分も評価に加えることで、評価対象となる活断層は2~3倍に増える見通しで、全国の自治体は地域防災計画の見直しも迫られそうだ。  同本部はこれまで、活断層の地表でのずれの長さを地震発生源である地下深部でのずれの長さとみなし、「地表でのずれの長さが20キロ・メートル=マグニチュード(M)7相当」以上の地域を「主要活断層帯」に認定。選定した全国110か所について、地震規模や30~100年以内の発生確率を評価してきた。  しかし、実際には地表のずれが短い活断層でも、被害が甚大な内陸地震が発生している。たとえば岩手・宮城内陸地震(2008年)が起きた地域では、地上のずれは4キロ・メートルだったが、M7・2を記録した。同本部はこのため、地表のずれが短くても、「地下深部のずれが15~18キロ・メートル程度=M6・...

防災力強化した新築マンションが増加中!

敷地内に防災倉庫を備えるなど、防災力をセールスポイントにした新築マンションが大都市を中心に建ち始めています。建物が地震に強いだけでなく、災害時に地域住民の緊急避難所にもなるのが特徴だ。「広い敷地を持つマンションが一時的でも避難所の役割を果たしてくれれば、公の負担も軽減する」と行政も注目している。  横浜市鶴見区の住宅密集地にある免震機能を持ったマンション。全4棟で、敷地内には災害時に利用できるよう工夫されたさまざまな設備がある。  中庭には、シートをかぶせるとテントになるあずまやがあり、ベンチは座席部分がかまどに早変わりし煮炊きができる。マンホールの上に覆いをすれば、簡易便器として用が足せるマンホールトイレ、さらには救助・救護道具が入った防災倉庫も併設されている。  建設を手掛ける「ナイス」(本社・横浜市鶴見区)は「マンションは住宅密集地にあるので、災害時に近隣住民が逃げてくることを想定した」と話す。  昨年8月、こうした設備の整ったマンションを「防災力強化マンション」として認定する制度をスタートさせたのが大阪市だ。  建物の構造や安全性だけでなく、飲料水...

震源の浅くても津波発生(慶長地震)

東海地震など国が警戒する巨大地震の震源域がある「南海トラフ」で約400年前に起きた「慶長地震」は、海底下10キロまでの非常に浅い所に震源があった可能性が高いことが、東京大の古村孝志教授(地震学)らの研究でわかった。  慶長地震は、関東~四国の広い範囲に津波被害を与えたが、現在この海域で、震源の浅い津波地震の発生は想定されていない。古村教授は「巨大地震とは別に、津波地震対策も必要だ」と指摘している。 特に、1605年2月3日に起こった「慶長大地震」は、地震による揺れや地震動そのものの被害は少なかったが、津波による溺死者は最大で1万人を超えると推定されている。「大きな揺れ=津波」は人々の脳裏に刻み込まれているが、揺れをそれほど感じなかったため、多くの人が逃げ遅れたと考えられる。 これに対し、東南海~南海地震を引き起こすとされる「南海トラフ」は、駿河湾から四国沖の海底に延びる深い溝。海のプレートが陸のプレートの下に沈み、境界にひずみがたまって、90~150年周期で巨大地震(東海、東南海、南海地震)が起きている。震源の深さは、より深く10~30キロと推定される。 大き...