12月, 2010Archive for

東南海地震・南海地震 体験者から聞き取り調査

近い将来発生が予想される東海・東南海・南海地震に備え、和歌山県は昭和の東南海地震(1944年)と南海地震(1946年)の体験者から聞き取り調査を進めている。津波の怖さなど「記憶」を映像や音声に「記録」し、次代に伝承するのが狙い。体験談は本年度中に編集し、小学生用の教材や啓発資料に活用する。   昭和の南海地震(1946年12月21日)から64年目。和歌山県の防災教材作りに協力した住民は、地震や津波の恐ろしさ、体験を通して得た教訓を伝えている。  地震は午前4時19分に発生。田辺市新庄町橋谷地区の南明治さん(78)は、跳び起きて裏山に駆け上がった。見下ろしても真っ暗で何も見えなかったが、「バンバン」と何かが衝突する音が聞こえたという。「津波そのものよりもそれによって流されてきた材木や船が大きな被害をもたらしたのだろう。海水がひいた後、自宅に戻ると庭に小舟があった」と振り返る。  津波がひいた後には、どこからか流れてきたサツマイモがたくさん落ちていた。それを拾ってきて焼き、空腹をしのいだ。  「とにかく逃げること。そのための準備を平生から整えておくことが大切」と話す...

太平洋沿岸に大地震の前兆? 余震に注意!

12月22日午前2時20分ごろ、東京都の小笠原諸島・父島近海を震源とする地震があり、父島や母島で震度4を観測しました。気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定されています。   この地震で気象庁は小笠原諸島に津波警報を、東京都・伊豆諸島と静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山、徳島、高知、宮崎各県、鹿児島県の種子島屋久島地方、同県の奄美諸島・トカラ列島に津波注意報を発令。東京都・八丈島で60センチ程度の津波が観測されたのをはじめ、午前3時前から同6時半ごろにかけて、和歌山県串本町や高知県室戸市など太平洋沿岸の各地で津波が観測されました。(その後、警報や注意報は午前7時20分までにすべて解除)  気象庁は記者会見で「記録が残る1923年以降、この地域で起こった震源の浅い地震としては最大規模。しばらくはM6クラスの余震が起き、津波が発生する可能性があるので注意が必要」とコメントを発表しています。 先月末の地震(M7.1)に続いて、近隣の震源域でマグニチュード7クラスが続けざまに発生しました。もし、もう少し日本本土に近い場所が震源...

直前予知は可能か?全国の「ひずみ計」で情報共有

地球表面を覆う地殻のかすかな伸縮をとらえる「ひずみ計」は、“地震予知の切り札”とされています。地震計に比べると設置数は少なく、情報共有も進んでいませんでしたが、最近になって全国の大学のひずみ計をネットワーク化する取り組みがスタートしました。このネットワークが日本列島全体をとらえるひずみセンサーとして機能すれば、東海地震といった特定地域以外でも地震の直前予知が夢ではなくなる可能性があります。 ■ひずみ計が切り札と呼ばれる理由  ひずみ計は、地球の表面を覆う地殻内で、どの方向にどんな大きさの力が加わっているかをリアルタイムに観測する圧力センサーだ。温度変化の少ないトンネルに設置する横穴式と、地下100~1000メートルに設置する縦穴式がある。  地震が発生する前には、震源域付近の地殻がゆっくりと伸び縮みしたり、岩板(プレート)の境界面がすべる前兆現象が起きる可能性が指摘されている。この動きは周期が数週間と長く、しかも微細なため、ひずみ計以外ではとらえることが難しい。逆に言えば、これをきちんと観測できれば、地震の直前予知につながってくる。ひずみ計が直前予知の切り札と呼ばれる...