3月, 2011Archive for

<東日本大震災> 海と陸から炎の猛威(体験談)

津波に襲われた港町に追い打ちをかけるように、陸と海から火の手が迫った。宮城県気仙沼市鹿折(ししおり)地区。津波直後に発生した火災に、夜になって港の燃料タンクから漏れた油に引火した海上火災が加わり、一帯は夜通し炎に包まれた。あれから半年余。消防関係者は「津波では助かったのに、火災で命を落とした人もいたはず」と肩を落とす。 ◇住宅街から煙  3月11日。地区の北側に広がる市街地に住む漁労長、前田勝夫さん(72)は自宅3階の窓から見える一筋の白煙に気づいた。数分前に襲った津波で、壊れた家や車が2階の高さまで押し寄せた。煙が見えたのは、助けを求める隣家の住民に手を貸していた時だった。  別の場所からも白煙が上がり、やがて炎に変わる。中学に進学する孫のために買いそろえた制服やカバンを抱え、妻の富美子さん(67)と家を飛び出した。後ろを振り返る余裕はなかった。  「この街は終わりだ」。午後7時半すぎ。鹿折の市街地に最も早く着いた気仙沼消防署の当直司令、伊藤大志(たいし)さん(47)はがくぜんとした。一帯は火の海。がれきで消火栓は埋もれ、足の踏み場もない。ガスボンベが火を噴き...

東海、東南海、南海地震の連動 超高層ビルが傾く可能性

ニュージーランドでの地震の記憶がさめやらぬ中、ショッキングな研究結果が報告されました。こちらも「長周期地震動」に関するものです。 「東海、東南海、南海地震が連動して発生した場合、首都圏、中京圏、近畿圏にある超高層ビルが崩壊する可能性はほとんどないものの、傾くなど大きな構造的被害を生じるビルは十分あり得るとの調査報告書を、日本建築学会のワーキンググループ(主査・北村春幸東京理科大教授)が発表した。 大地震による長周期の揺れの影響を受けやすい高さ約70メートル以上の超高層ビルは国内に約1100棟あり、このうち首都圏は約630棟、中京圏は約40棟、近畿圏は約170棟。長周期の揺れは地域によって性質が大きく違うため、個別に耐震診断を行った上で、大被害が予想されるビルは早急に補強する必要があるという。  3地震が連動した場合、超高層ビルの揺れは設計時の想定より長く、5~10分間も続く可能性が高い。加わるエネルギー量は想定の3~6倍に上ると見込まれる。過去に検討された東海、東南海の2地震連動の場合に比べ、特に近畿圏のビルの揺れが1.5~2倍増加すると予想される。  報告...