7月, 2011Archive for

東南海地震震源海域の海底観測網が整備完了

マグニチュード(M)8級が想定される東南海地震の震源海域(三重県・熊野灘)で、海洋研究開発機構(横須賀市)が進めていた海底観測網の整備が今夏に完了し、本格観測がスタートする。津波や揺れを、陸に到達する前に検知できるのが特徴で、警報や避難の呼び掛けなどに活用できる。さらに西側の南海地震を対象とした観測網も構築予定で、東日本大震災と同じM9級になると懸念される東海・東南海・南海の「連動地震」の解明も目指す 海洋機構によると、陸上の中継施設から専用ケーブルを延ばし、深さ2千~4300メートルの海底に、水深1センチの違いでも感知できる高精度の津波計や地震計を組み合わせた装置を20カ所に設置。観測データは今後、気象庁や防災科学技術研究所などにリアルタイムで提供する。  震源海域に観測網が整うことで、東南海地震が発生した場合はいち早く津波や揺れをキャッチできるようになり、沿岸住民に対する高台への避難の呼び掛けや気象庁が発表する緊急地震速報の迅速化などに生かすことが可能となる。  整備事業は2006年度に始まり、設置された装置から順に観測も開始。東日本大震災の津波も捉え、紀伊半...

津波から生きのびるために 東日本大震災 体験談

お台場の東京臨海広域防災公園で8月20日~9月4日に開かれていた「そなエリア ボウサイウィーク!」という防災イベント。「宮城県南三陸町語り部の会」が、被災地のメッセージを伝えてくれる講演を行いました。そこでのレポートを抜粋でご紹介します。(防災・防犯ラボの主任研究員・ナカヤマさんのレポートより) ●陸の孤島から無事生還  お話をして下さったのは、宮城県南三陸町語り部の会の後藤一磨さん(63歳)。地震当日と直後の模様を、生々しく語って下さいました。後藤さんは高台に避難して命拾いしましたが、避難した場所は陸の孤島状態でした。食料、水はない。携帯はつながらない。テレビ、ラジオもない。自衛隊の助けも届かない。避難者の中には常備薬を切らしたお年寄りも少なくなく、業を煮やした後藤さんはその場にあった軽トラックを運転し、5時間かけて助けを求めに行きました。  たどり着いた南三陸町は壊滅状態で、当然ながら行政は機能していません。そこで、現地に到着していた自衛隊に救助要請を直談判しました。結果、ヘリコプターを避難場所まで飛ばしてもらうことができ、全員無事助かったそうです。それにしても、驚く...

中央構造線断層帯の評価見直しで説明会

歌山県や奈良県をまたぐ中央構造線断層帯の長期評価が見直されたことを受けて、和歌山市の県庁南別館で4日、自治体職員らを対象にした説明会が開かれた。 中央構造線断層帯は、近畿地方から四国地方まで続く長大な断層帯。奈良県から和歌山県北部を通過する断層帯が一体に動くと考えられてきたが、近年の調査で奈良県側と和歌山県側で別々に活動することが分かり、今年2月の長期評価で一部内容を見直している。  この日の説明会では、文部科学省地震・防災研究課や国土地理院測地観測センター、和歌山地方気象台がそれぞれ、中央構造線断層帯について説明した。  文部科学省の山後公二地震調査研究企画官は、地震や断層の種類、断層帯の調査方法、長期評価の見直しなどについて紹介した。  見直し後の長期評価では、今後30年間の地震発生確率は奈良県側の断層でほぼ0~5%、和歌山県側の断層の和泉山脈南縁区間で最大0・06~14%となった。確率の最大値は国内の主な断層の中で発生の可能性が高い部類に入ることから、山後さんは「発生の確率は無視できるレベルではない」と話し、防災対策を呼び掛けた。  和泉山脈南縁区間の地...