数十年以内に発生するとみられる東南海地震をいち早くキャッチできると期待される「地震・津波観測監視システム(DONET)」が本格運用を開始、熊野灘の海底に設置された地震計の観測データが防災科学技術研究所と気象庁へリアルタイムで提供されるようになった。
この監視システムは、三重県尾鷲市の陸上局から、紀伊半島の沖合約125キロ先にかけて総延長約250キロの基幹ケーブルをループ状に敷設し、途中5カ所の分岐装置にそれぞれ4つの観測点を接続している。水深約1900~4300メートルの海底に設置された観測点には地震計のほかに津波を検知するための水圧計が備えられている。水圧計の観測データも、いずれ防災科学技術研究所と気象庁へ提供される。
システムを運用する海洋研究開発機構によると、もし東南海地震の震源(地震断層が動き始める地点)が熊野灘の潮岬から南東100~200キロ程度離れた海域の場合は、陸上で地震波を観測するより14~16秒程度早く検知でき、大きな揺れや津波の到来をいち早く知ることができる。震源が陸に近づくにつれ、地震発生を早く知る時間は短くなる。
3月11日に起きた東北地方太平...