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長周期地震動 都市部の高層ビルに注意!

近い将来に発生が懸念される東海地震や東南海地震では、長周期地震動と呼ばれる大きく長い揺れが超高層ビルなど大都市圏の巨大建造物を襲うとされています。政府の地震調査委員会がこの9月に公表した「長周期地震動予測地図」(試作版)では、東海地震発生時に首都圏が特に大きな影響を受け、大きな揺れが長く続くことが示されました。高層ビルの上層階は避難や救助活動が困難で、深刻な都市型災害となる恐れもあります。 ≪ビルを襲う“荒波”≫  地上にいる人がガタガタ、グラグラと感じる通常の揺れは、周期(1往復の揺れにかかる時間)が0・5~2秒程度。これに対し、周期がおおむね3秒以上の揺れが長周期地震動と呼ばれる。荒波にもまれた船内のように大きな揺れが建物によっては数分間以上も続く。  一戸建てや中低層ビルよりも、超高層ビルや石油タンク、レインボーブリッジなどの長大橋のような大規模建造物への影響が大きいのが、長周期地震動の特性。建造物の規模が大きいほど揺れやすい波長(固有周期)が長いからで、地震の周期と建物の固有周期が一致すると「共振」によって揺れが増幅する。  長周期地震動はマグニチュード...

東南海・南海地震の被害想定② 死亡者数

それでは、東南海・南海地震が実際に発生した場合、被害はどの程度になるのでしょうか?過去の地震災害の状況をもとに、「東南海、南海地震等に関する専門調査会」が発表した数値をご紹介します。 (朝5時に発生したと想定した場合) 【死者数】 12100~17800人 激しい揺れによる建物の倒壊、津波、火災、がけ崩れ等の理由から、死亡者数は約17800人にも及ぶと想定されています。激しい揺れが理由で亡くなる方は、全体の半数~3分の1程度であり、津波による被害が揺れと同数程度にもなると見込まれています。太平洋沿岸の広い地域に津波をもたらす本地震の特徴ともいえますが、沿岸部プレート型地震で類似した東海地震との比較でも、その差異がよくわかります。 建物の耐震補強もさることながら、①防波堤や津波タワーの設置 ②(津波を意識した現実的な)避難場所の設置 ③地域住民の防災意識の徹底等といった本腰を入れた津波対策が必要不可欠です。沿岸部では、地震発生から津波到来までの10分~20分の判断と行動が生死を分けます。悠長に準備する時間も考える時間もありません。また、沿岸部以外でも、津波は河川を...

東南海・南海地震の被害想定① 建物倒壊

それでは、東南海・南海地震が実際に発生した場合、被害はどの程度になるのでしょうか?過去の地震災害の状況をもとに、「東南海、南海地震等に関する専門調査会」が発表した数値をご紹介します。 (朝5時に発生したと想定した場合) 【建物倒壊】 約35万棟 激しい揺れのほか、液状化現象、津波、火災、がけ崩れ等の理由から建物の全壊は約35万棟にも及ぶと想定されています。揺れ以外の理由が約半数を占めることから、耐震補強のみならず、地盤そのものや津波への事前対策が必要不可欠と考えられます。また、火災についても、被災時の風の強さや火気類の使用状況によっても左右されることから、冬場や食事時等で火を使用する等の条件が重なった場合は被害が拡大します。 ※津波防止のため海岸沿いや河川に水門を設置していすが、地震の揺れで閉鎖できなくなる可能性があります。この場合、津波被害は約4割増加します。 ※震度6強程度揺れる地域を対象としていることから、震度6弱未満の地域も含めると倒壊被害は2割以上増加します。