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津波避難タワー完成 津波避難困難地域対策

昭和の南海地震(1946年)で多くの津波犠牲者が出た和歌山県田辺市文里地区に、市内で初めての津波避難タワーが完成し、市が落成式を開いた。地元住民らは「近い将来大地震が来ると言われているが、これで安心して暮らせる」などと喜んだ。 文里地区では昭和の南海地震の津波で37人の死者が出た。今後、東海・東南海・南海地震が同時に発生した場合、県はこの地区に25分後に最大5メートル以上の津波が押し寄せると予想している。タワー周辺の地域は標高約2メートルと低く、一時避難所まで遠い「津波避難困難地域」で、タワー建設には地元の強い要望があった。  最上部の避難ステージまでの高さは7・8メートル。県が3つの地震が同時発生した場合に予想している、タワー周辺の津波の高さを2メートル余り上回る。タワーは鉄骨構造で、2カ所に入り口がある。普段は施錠しているが、緊急時は薄い扉をけり破って入る。ステージの広さは45平方メートルで、津波避難困難地域の全住民が避難可能な約100人を収容できる。 ステージ上には、毛布や懐中電灯、非常食、簡易トイレなどが入った備蓄のための箱6箱も備えている。  式典には...