東海地震と連動する可能性が高いとされる東南海地震の震源海域(三重県・熊野灘)で、独立行政法人海洋研究開発機構(横須賀市)が2010年度末から、地震の発生予測や発生時の被害軽減に向けた観測に乗り出す。沖合で起きる東南海地震は震源付近に観測網がなかったが、深海で揺れや津波を検知できる最先端の装置を開発し、震源となるプレート(岩板)境界を含む深さ1900~4300メートルの海底に観測網を構築。異変の把握を目指すとともに、発生をいち早くとらえ、津波からの避難などに役立てる。
陸のプレートの下に海側からフィリピン海プレートが沈み込んでいる静岡県の駿河湾から四国沖にかけての一帯は、東から順にいずれもマグニチュード(M)8級の東海、東南海、南海の各巨大地震がそれぞれほぼ一定の周期で起きる。三つの地震の中で切迫度が最も高いとされる上、震源が陸に近いため観測装置が設けやすい東海地震と比べ、より沖合で起きる東南海と南海地震は観測態勢の整備が遅れていた。
その改善に向け、海洋機構は文部科学省の委託で約60億円をかけて、東南海地震の観測網整備に06年度から着手。海底地震計や津波センサーなどを組...